変形性股関節症になる方は年配の方に多いようですが、
中には若い人も少なくありません、また男性より女性の方が多いようです。
変形性股関節症は年齢だけが原因ではないと言う事になるのではないでしょうか?
そもそも、変形性股関節症とは骨盤と大腿骨によって構成されている関節が
何らかの原因によって変形してしまった症状です。
歩いたり、開脚したりした時に痛みや可動域制限が起こるのが主症状です。
変形性股関節症は年齢以外の原因によっても起こります。
その原因の一つに筋肉のバランスの悪さが有ると私は考えています。
骨盤と大腿骨の関係を男性と女性で比較してみた場合
〇新生児の大腿骨の頚体角度は約150°くらい。
〇3歳児の大腿骨の頚体角度は約145°くらい。
〇女性の大腿骨の頚体角度は約130°より少し少なめ。
〇男性の大腿骨の頚体角度は約130°くらい。
※頚体角とは大腿骨体と大腿骨頭の角度の事です。
この頚体角の違いはなぜ起こるのか
〇新生児の場合母体の中で体を丸めている為、また筋肉がまだ発達していい
為と考えます。
〇女性の骨盤は出産のため男性よりも横に広い為。
〇発育過程での筋肉の発達による違い。(運動量の違い)
この頚体角の変化はなぜ起きるのか
〇新生児は成長と共に歩行し大腿部内側の筋肉が発達するため。
〇男性より骨盤が横に広い女性は、自然と両膝は内側に寄り頚体角は小さく
なる。
〇両足で立つ為に大腿部の内則の筋肉を使う為。
以上の事から頚体角は人が成長することで徐々に大腿部内側の筋肉が発達し
両膝が内寄りになることで浅くなります。
つまり、骨盤から大腿骨、脛骨に関係している筋肉に大きな負担がかかる事で
下肢がX脚の状態となり、そのまま時が経つことで変形性股関節を招くのではな
いかと私は考えます。
というわけで、女性に多い変形性股関節の予防や治療は骨盤から大腿骨あるいは
脛骨に関係している筋肉を健康な状態にすることが大事だと考えます。
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