膝関節痛について

今回は膝痛についての記事ですが、

初めに断りとして、今回ここで取り上げる膝痛は靭帯断裂や関節の半月板を

損傷した直後のものは含みません。

しかし整形外科での治療を受けた後も痛みや関節の動きが悪いものは

治療対象となります。

膝は日常生活での使用頻度が高く使用せずに生活することは不可能です。

そのために膝に痛みのある方は痛みをこらえながら生活しています。

変形性膝関節症の患者さんは膝関節に水がたまりやすく医療機関で水を抜きとる

治療を受けますが、暫くするとまた水がたまり、再度水を抜く事を繰り返してい

ます。

なぜ膝関節に水がたまるのか?なぜ膝関節が変形するのか?

たしかに長い年月、曲げたり、伸ばしたりしているのですから

加齢とともに変形することもあるでしょう、

しかし本当の原因は大腿部や下腿部の前後の筋肉のバランスの悪さに

あるのです。

人体にはいくつもの関節がありますが、それら全ての関節は骨と骨がつながって

出来ていて、その間にわずかな隙間があります。

膝関節の場合には大腿骨と脛骨と膝蓋骨によって関節が構成されていて、

大腿部と下腿部の前後の筋肉が働く事によって曲げたり伸ばしたりしています。

ところがこの筋肉のバランスが筋力の低下や筋肉の凝りや怪我による

拘縮によって崩れると関節の骨と骨の間にある隙間が狭くなり

関節軸がずれてしまいます。

その為に関節が滑らかに動くことが出来なくなり膝を曲げたり、

伸ばしたりする度に関節内の組織どうしが擦れ合い炎症を起こします。

その結果として膝が痛む、関節内に水が溜まり、膝関節が変形して

しまうのです。

膝関節の痛みや変形を防ぐには大腿部と下腿部の筋肉を良い状態にする事が

大事だと考えています。